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Column コラム

2026.04.01

3月唐津市議会を終えて➁~甲斐田より~

こんにちは、新風唐津の甲斐田晴子です。井手議員に引き続き、3月議会で提示された、R8年度予算の総評を、下記にお伝えしていきたいと思います。

今年度予算のポイント

令和8年度の当初予算は、約794億円となりました。

特徴としては、

  • 子育て支援や児童福祉の充実
  • 安心して出産できる医療体制の支援
  • 学校のICT教育の推進

「子どもを安心して産み育てる環境づくり」が強化されています。

一方で、

  • 道路や街路樹の整備
  • 地域の活動支援(各22の公民館に100万円・総額2200万円の交付金支給)

など、身近な暮らしを支える取り組みにが注力されました。

農業・漁業などについて

一次産業において、どの分野も担い手の高齢化や減少がが続いています。そこで、第一次産業である農業や漁業、畜産業の新規就業者支援の予算が、例年、実施されています。農業や畜産業は、担い手の人口は減り続けているものの、農地集約など事業者の大規模化により、売上高や生産量が増加傾向にあります。が、漁業だけは、温暖化などの影響で、そもそも漁業ができる場所が少なくなってきているため、漁獲高や売上高も減少し続けている深刻な状況です。

そこで今回の予算には、

  • 海の環境を回復する藻の再生
  • ガンガゼウニの駆除

が予算として盛り込まれています。それぞれ政策ごとに担当する部署は違いますが、明確なビジョンと目標をもって、しっかりと連携して「持続可能な漁業のための環境保全」に、取り組んでほしいと考えています。

観光&商業のまちづくり

観光の分野では、新しい取り組みとして「食」をテーマにした観光「ガストロノミーツーリズム」などが始まります。商業で最も大きな予算の政策はDX促進事業費約5千万円ほど。ガストロノミーも、DX促進も、それぞれ大きな予算がついていますが、具体的にどのような成果が残るのか、その費用対効果や地域が必要としている政策とのギャップはないのか、しっかりした検証が必要だと感じています。

また、中心市街地の活性化に向けた計画もスタートします。
唐津の中心部は、宿泊施設の約8割が集積し、観光商業のハブ、拠点となっています。

その一方で、

  • 駅とアルピノの一体的再開発
  • 空き店舗の利活用
  • 観光客の受け入れ体制づくり

など、課題は山積みです。観光や商業は「外からお金を呼び込む」だけでなく、「住んでいる人の暮らしの満足度」にもつながる大切な分野です。より良い政策を計画し、実行するためにも、地域の事業者としっかり話し合いながら、官民連携で地に足のついた取り組みを進めていく必要があります。

新・市民会館のピアノ導入について

新しくできる市民会館について、グランドピアノ(ベヒシュタイン2台)の購入が決まりましたが、委員会では一部反対の意見がなされ、市民の皆さんからはさまざまな意見が寄せられています。

ここで不足したのは、やはり、選定をするまでの議論。民間のピアノ選定委員会による決定だったとの事ですが、唐津市は委員会に丸投げではなく、下記について、合わせて検証をする責任があります。

  • どのようなピアノが最も利用されるか市場調査
  • 導入するメーカーの優位性
  • 中長期的メンテナンスの視点

これからの検討が甘かったことが、反対意見がでた理由だと考えています。総額140億円を超える新・市民会館については、現時点では、年間約1億円以上の赤字が想定されていて、これからできる事としては、いかに経費を抑えることができるか、一方で、より多くの方にご利用いただき、売り上げをあげ、赤字を減らしていくか、が重要なポイントです。

「どうやって多くの方に使っていただくか」にかかわるピアノ選定について、検証不足の点があったことは残念ですが、今後多くの方に親しまれ、活用される施設になるよう、引き続き市民の声をしっかり取り入れた運営を求めていきます。

事業者選定の透明性

さて、唐津市の事業を行うにあたっては、行政から多くの民間事業者に業務委託や補助金を受けています。その公募や随意契約における事業者選定についても、一部議論になりました。特定の民間団体への優遇や癒着がないか、と疑われる事案があったためです。そのような疑惑を持たれないためには、公平性・透明性の確保が不可欠です。

そのためには、下記のことが重要なポイントとなります。

  • 事業募集の十分な告知機関の確保
  • 地方自治法第167条等の遵守
  • 説明責任の徹底

これらをクリアしてはじめて、市民の信頼に応える行政運営となると考えています。

基金に頼る財政運営だからこそ・・・

改めて、令和8年度の当初予算は、約794億円です。この予算は、災害復旧や、新・市民会館の工事費が落ち着いたことで、昨年度よりも約100億円ほど規模が小さくなっていますが、唐津市の特徴として、他の同じ規模の自治体と比べると、約100億円ほど大きい予算です。

その背景には、

  • ボートレースの収益(年間約35億円)
  • ふるさと納税(年間約25億円)

といった基金(積立金)の存在や、ボートレース収入から毎年35億円の繰り入れ金があります。これらの財源は、ここ10年ほどで生まれた新たな財源でこうした財源を活用できるのは、今の唐津市の強みです。ただし、これらの財源は永遠に続くものではありません。一方で、少子高齢化・人口減少はどんどんと進んでいます。

だからこそ、この貴重な財源が

  • 市民の暮らしの充実
  • 少子高齢化・人口減少への対策
  • 文化、観光、産業の活性化

といった「未来につながる使い方」ができているか。言い方を変えると、他の団体よりも大きな予算を投じることができているだけのの結果が出せているのか。しっかりとチェックしてかなければならないと感じています。

そして

  • 身の丈以上のハコモノ建設はないか
  • 一過性の事業への無駄遣いはないか
  • 特定の事業者と癒着が生じていないか

市民の皆さんに説明責任を果たせるよう、しっかり市議会議員としての役目を果たしていきたいと、初心にかえる3月議会でした。

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文責/甲斐田晴子(プロフィール
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