2026.02.11
【視察報告】農地・農業用施設の「改良復旧」で強い農業と防災の両立を!
皆様、こんにちは。新風唐津の井手清和です。
令和7年2月3日から5日にかけて、会派として東京都および静岡県熱海市への視察を実施いたしました。今回の視察は、唐津市が抱える人口減少や産業振興、そして近年激甚化する自然災害への対応など、多岐にわたる課題に対し、国の最新政策や先進地の知見を直接学ぶことを目的としたものです。
初日の参議院議員会館では、農林水産省をはじめとする各省庁の担当者と直接意見交換を行う貴重な機会を得ました。そして本当に数多くの官僚の方々を山下雄平議員から紹介していただきました。誠のその節はありがとうございました。

その中から、本日は私が「農地・農業用施設の改良復旧」についてご報告いたします。単なる「復旧」から、より強い基盤を作る「改良復旧」へ
これまで、災害で壊れた農地や水路などの施設は、元の形に戻す「原形復旧」が原則でした。しかし、近年の気候変動による想定外の大雨などに対し、元に戻すだけでは再び被害に遭うリスク(再度災害)が拭えません。

そこで国が推進しているのが「改良復旧」という考え方です。これは、復旧のタイミングに合わせて、将来の災害を防ぐための補強や、農作業の効率を上げるための整備を同時に行うものです。
視察で学んだ3つの支援スキーム
農水省からの説明では、現場の状況に応じた3つの柔軟な手法が示されました。
- 災害復旧事業による改良 壊れた箇所を単に直すだけでなく、現在の設計基準に照らして、より強固な擁壁(土留め)を作ったり、土の水路をコンクリート製に作り替えたりすることが可能です。大規模な被災で元の形に戻せない場合は、区画整理を伴う復旧も認められます。
- 災害関連事業との組み合わせ 被災した箇所だけでなく、その周辺の「まだ壊れていない箇所」も一体的に整備する手法です。例えば、水害を防ぐために排水機場の電気設備をかさ上げしたり、周辺の農地を緩やかな傾斜に整えたりすることで、地域全体の防災力を底上げします。
- 既存土地改良事業等との連携 復旧に合わせて、農地の集約化や大型化を行うパターンです。これにより、災害に強くなるだけでなく、担い手農家が作業しやすい「稼げる農業基盤」へと進化させることができます。



唐津市の未来に向けて
視察を通じ、国の補助制度(補助率96~98%など)を賢く活用することで、市の財政負担を抑えつつ、質の高いインフラ整備が可能であることを再認識しました。
唐津市においても、近年の豪雨災害により多くの農地が被害を受けてきました。被災した農家の皆様が、将来にわたり安心して営農を継続できるよう、また、次世代に誇れる強い農業基盤を残せるよう、今回の知見を具体的な政策提案に繋げてまいります。
防災と産業振興は、市政の両輪です。今回の視察で得たネットワークと知識を最大限に活かし、現場に即した迅速かつ効果的な復旧・整備のあり方を検討してまいります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
ご意見や質問、いつでもお待ちしています!
最後に山下雄平議員から農水省副大臣室に招待していただきちゃっかり副大臣の椅子に座らせてもらいました(笑)

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