2026.03.24
唐津市議会3月定例会総評①
皆様、こんにちは。新風唐津の井手清和です。
令和8年度の唐津市予算案をはじめとする諸議案が、3月23日の定例会最終日に採択されました。私たち会派「新風唐津」は、本予算が「市民の安心」を守りつつ、「未来への攻め」を具現化するものと評価し、賛成の立場から討論を行いました。

1.「基金」という唐津の強みをどう活かすか
今回の当初予算規模は約794億円。災害復旧の進展や新市民会館の工事一段落により、前年度比で約100億円の減少となりました。しかし、特筆すべきは本市の予算規模が類似団体と比較して約100億円も大きいという点です。
その財源を支えるのは、ボートレース事業やふるさと納税寄付金を中心とした、年間約80億円にものぼる「基金」の繰入金です。これらは10年前には存在しなかった財源であり、唐津市が持つ大きなアドバンテージです。 人口減少社会において、一般財源が減少する中、この基金を活用した「独自の政策」が打てることは、本市の持続可能性を左右する鍵となります。私たちは、これらが単なる消費に終わることなく、都市マスタープランに基づいた「外貨を獲得できる産業育成」や「移住定住を促す未来への投資」へと確実に繋がるよう厳しく注視していきます。

2.子育て・インフラ・住民力の底上げ
本年度予算の柱には、子育て・児童福祉の充実、周産期医療の体制維持、小中学校のGIGAスクール推進など、次世代を育む環境づくりが鮮明に打ち出されています。同時に、都市インフラの整備に加え、公民館単位での住民活動を支援する施策など、「ハード(基盤)」と「ソフト(地域力)」の両面からまちを底上げしようとする姿勢が見られました。
3.第一次産業の変革と漁業の再生
農業・畜産業においては、集約化と大規模化により収益性が高まり、生産高の上昇という明るい兆しが見えています。一方で、深刻なのは漁業です。環境悪化による漁獲高の減少は、一刻の猶予も許しません。 本予算では「藻場の再生(ロールSDGs創出事業)」や「ガンガゼ駆除」など、漁場再生のための予算が計上されました。部署の垣根を超え、環境改善と産業再生を横断的に進める「攻めの水産行政」を期待します。
4.現代社会における差別解消と啓発
一部で反対意見のあった同和対策事業についても、私たちはその重要性を改めて主張しました。差別や誹謗中傷、パワーハラスメントは、形を変えて今なお存在します。 特にインターネットやAIの普及により、被害は多様化し、世代を超えて広がっています。先日の議員研修でも触れた「パワハラ防止」や、教育現場での「メディアリテラシー教育」など、時代に即した新たな視点を取り入れながら、差別解消に向けた粘り強い啓発を継続すべきです。
5.行財政改革を止めるな
最後に、国民健康保険特別会計については、医療費増大の中で中間所得層の負担に配慮しつつ、低所得者層への軽減措置を講じたバランスを評価しました。
総額793億円の予算を執行するにあたり、唐津市は「基金というアドバンテージ」を最大限に活かし、各事業の効果を厳格に検証しなければなりません。少子高齢化の波を食い止める「効果的な投資」となっているか。行財政改革の視点を常に持ち、市民の皆様の信頼に応える市政運営を推進することを強く求めます。
新風唐津は、これからも唐津の未来のために、是々非々の議論を尽くしてまいります。
ーーーーーーーーー
文責/井手清和(プロフィール)
公式WEBサイト
公式Instagram
