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Column コラム

2026.03.09

新市民会館に「命」を吹き込み、赤字を最小化する攻めの運営を

皆様、こんにちは。新風唐津の井手清和です。

2月25日より令和8年第2回唐津市議会定例会が開催されております。私は新市民会館(仮称)の運営に関する議案質疑に立ちました。昨年12月の一般質問において、私は新市民会館が完成後に年間運営で約1.1億円もの赤字を生み出すという厳しい試算を指摘しました。今回の質疑では、その赤字を「絵に描いた餅」にせず、いかに圧縮し、施設の価値を最大化できるかという「攻めの運営」に焦点を当てました。

■市民が支え、コストを抑える「ホールサポーター」の可能性

まず注目したのは、予算に計上された「ホールサポーター」の組織化です。単なるボランティア組織に留まらず、受付やもぎり等の実務を市民参画で担うことで、運営委託料の削減に直接寄与すべきだと質しました。部長からは「市民参画による経費削減と利用促進の両面を追求する」との回答を得ましたが、これは市民が「自分たちのホール」という当事者意識を持つための重要な一歩です。

■営業ツールとしてのSNS・HP戦略

次に、広報戦略です。新市民会館のHPは単なる案内板であってはなりません。私は12月にも指摘しましたが、InstagramやTikTok、さらには急成長するThreadsといったSNSを駆使し、市内外の興行事業者や観光客を呼び込む「入口」を最大化する必要があります。稼働率の向上こそが最大の赤字対策であり、広報関連業務はそのための「投資」でなければなりません。

■ふるさと寄附金投入の重みと民間ノウハウの継承

今回、開館準備費には「ふるさと寄附金」が活用されています。全国の皆様からの善意を原資とする以上、その使い道には高い妥当性が求められます。開館当初は市による直営となりますが、導入される「事業企画アドバイザー」の営業的視点を、単なる助言で終わらせてはなりません。将来的な民間委託を見据え、直営期間中にいかに専門的なノウハウを市職員が吸収し、蓄積できるかが、その後の収支安定の鍵を握ります。

■結び:市民の財産を「負債」にしないために

新市民会館は、曳山展示場と並ぶ唐津の文化・観光の核です。しかし、年間1億円超の赤字という現実は、市民の皆様の負担に直結します。 今回の質疑を通じて、観光課や観光協会と連携した「観光客の呼び込み」や、興行事業者への「積極的な営業活動」の重要性を改めて確認しました。

「ハコ」は作って終わりではありません。そこにどのような「ソフト」を盛り込み、いかに稼ぐか。私はこれからも、市民の皆様の大切な税金や寄附金が投じられるこの施設が、唐津の誇れる文化拠点として、かつ健全な財政運営がなされるよう、厳しくも建設的な提言を続けてまいります。

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文責/井手清和(プロフィール
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